本展は、奈良県の制作ユニットSUKOYAの迫田希久さんによる、白樺の木工作品展です。
スウェーデンで学んだ『ゆっくり はたらき ゆっくり 生活する』を活かしたライフスタイルを提案する制作および活動をされている迫田希久さん。
彼女が肌で感じたスウェーデンの暮らしと丁寧な手仕事のあり方を、白樺の作品を通して触れることのできる6日間。
帰国後「日本のスピードが早すぎる」と、話す彼女は、どんな暮らしの中で手仕事を学んできたのでしょうか。 是非とも彼女自身から聞いてみてください。
暮らしと手しごと Vol.06| スウェーデンの暮らしと"白樺の手仕事"展
期間:2018年3月14日(水)~3月19日(月)
時間:8:00-17:00
会場:Dongree コーヒースタンドと暮らしの道具店(京都市東山区池殿町214-4-1F)
作家在店日:3月17(土)・18(日)
https://www.facebook.com/events/1836651889698556/
『リアルスウェーデン』
先日、奈良県にある迫田さんの工房を訪問した折、スウェーデンの木工・暮らし・歴史のことをお聞きしました。
その中でたびたび出てきたキーワードが『貧しさ』
スウェーデンは元々資源が少ない土地で、手の届く素材であった白樺をはじめとする木材を利用して、人々はあらゆる暮らしの道具を作ってきたといいます。過酷な環境で育まれてきたスウェーデンの木工、昨今の北欧ブームでも度々目にする機会が多いその手しごとの、『きれい』な部分しか見えてなかったなと考えさせられました。
「できるだけリアルなスウェーデンの暮らしと手しごとを知ってもらえるよう、『簡素』をテーマにしよう」
話の終わりにはそんなことを決めていました。
そんなわけで今回もまた、『この人』と『今ここ』でしかできない展示になりそうです。
スウェーデン
雪で覆われた厳しい冬。
物が手に入らなくなるからこそ、
手に入れやすい草や木を使って作る。
太陽が届かなくなるからこそ、
気持ちが温かく楽しくなる形が生まれる。
スウェーデン。
その土地で暮らす人たちにとって
越冬した春にこそ、多くの喜びを感じる季節なのです。
日本ではあまり馴染みはありませんが、イースター(復活祭)のお祝いをする習慣からも、春は新しい命の季節なのでしょう。
迫田さんはスウェーデンで、伝統的な木工を学ぶため、4年間滞在しておられました。
そこでの暮らしは、日本とは全く違う、ゆったりと穏やかな生活。大きく違う文化に強烈にカルチャーショックを受けつつ、慣れてしまうと日本での生活がしにくく、いい加減な人になったとの感想を持たれていました。
キノコ狩りにブルーベリー狩りもピクニック感覚ではなく、冬を生きるための栄養源として保存しておく貴重な食料。日照時間が日増しに少なくなり気分も滅入る厳しい冬ごもりを終えたあとの春のバーベキューは至福の時なのだそうです。
そんなわくわくが始まるこの季節。
一緒にスウェーデンの文化、暮らしに触れてみませんか。
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